【報復の心理学】~なぜ復讐すると快感が得られるのか?~

喧嘩しあう2人役立つ心理学

あなたは復讐したいと思ったことがありますか?自分も馬鹿にしてきた相手などに仕返ししたいと思ったことが何回もあります。

実は報復や仕返しは私たちの備わっている本能的な反応です。そこで今日は報復について詳しく解説します。

「報復したい」という気持ちは損になったり得になったりします。もう会わない相手を必死に攻撃しようとしても時間の無駄です。

一方で「見返したい」という気持ちは努力のモチベーションになります。「復讐したい」という気持ちが強すぎて損をしたくない方は是非ご覧ください。

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報復の喜び

報復の欲求が根深いことを理解できる実験を紹介します。「信頼ゲーム」というものです。

被験者は見知らぬ人とペアになります。しかし、ペアが誰なのかはまったく知らされません。

まず、2人は10ドルずつもらいます。最初の行動は被験者が相手に10ドル送るか、持ったままにするのかを選ぶことです。

相手にお金を送ると、お金が4倍になります。相手が50ドル持つことになるのです。そして相手は全額自分のものにするか、半分相手に送り返すのかのどちらかを選択します。

お互いが信頼できれば、相手にお金を送り、お金を貰った相手は半分返し、25ドルずつもらうといった工程になります。

しかしスイスのチューリッヒ大学の実験では興味深いステップが加えられました。それが報復です。相手が自分の渡したお金を全部持っていこうとした際に復讐できるシステムを加えました。

それは1ドル自分が払うことで相手は2ドル徴収される制度です。合理的に考えると、自分が損をしてまで相手に復讐しようと思わないはずです。

しかし多くの人は自分の身銭を切ってまで、相手に報復をしたのです。実験協力者の脳をスキャンしたところ、報酬系が活性化していました。

つまり私たちは報復をすることで喜びを感じるのです。これはチンパンジーにも見られます。

私たちの社会は互いを信頼することで成り立っています。そのため裏切ったことに対する制裁がないと、裏切りが多発するのです。

メルカリなどのサービスでもお金を払ったのに商品が届かないというケースが起こってしまいます。また、事故を起こした上級国民に制裁を求めるのもこれが原因です。

報復の欲求が足を引っ張る時

報復の欲求により自分が損することもあります。さっきの実験では自分の身銭を切ってまでも、相手に制裁を加えることが判明しました。

しかし合理的に考えると、制裁を加えないほうがお金を払わないために得をします。

このように欲求が強く働くと、自分が損をすることがあるのです。他人に復讐したいという思いが強すぎるために時間やお金を無駄にしていないかを考えましょう。

謝罪の効果

宮迫さんの謝罪会見【心理学的に解説】〜敵を味方に変える謝り方

誤ったことをしてしまい、報復を受けそうになったら、謝罪をしましょう。謝ることで攻撃を和らげることができます。

死球を与えた投手が謝るか謝らないかで印象は大きく変化します。みなさんも謝ったから怒りの感情が収まったという経験があるはずです。

謝罪は「復讐したい」という相手の気持ちを抑えることが研究でも判明しています。自分が間違いを犯し、相手が攻撃しそうになった時にはしっかり謝りましょう。

報復の欲求の利用法

報復を自分の活力として使うこともできます。それは結果を出して見返すことです。

例えば、上司にアイデアを批判されて復讐したいと考えたとします。そのエネルギーは自分の努力につぎ込むのが効率的です。

「画期的なアイデアを出して、上司を見返したい」という気持ちを抱くことでやる気を上げることができます。

このように報復したいという気持ちはバネにできます。「復讐したい」と感じた時は、自分の得になりながら、相手に攻撃する方法を考えましょう。

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オススメ本

人間の不合理さについて解説された本です。私たちは合理的に見えますがとても不合理な生き物です。

高額な報酬を与えてもやる気が出ず、ブランド品を買っても幸せになりません。この本にはその理由が書いてあります。

自分の不合理さを知り、その不合理さを日常に役立てたい方はぜひ見逃さないでください。

まとめ

今日紹介したことを実践して、報復の欲求に振り回されないようにしましょう。そうすることで他人を蹴落とそうとして自分の時間を無駄にすることがなくなります。

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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参考文献

Fehr, Ernst, and Colin F. Camerer. “Social neuroeconomics: the neural circuitry of social preferences.” Trends in cognitive sciences 11.10 (2007): 419-427.

Ohbuchi, Ken-ichi, Masuyo Kameda, and Nariyuki Agarie. “Apology as aggression control: its role in mediating appraisal of and response to harm.” Journal of personality and social psychology 56.2 (1989): 219.

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