収益を目標にしてはいけない意外な心理学的理由

お金を目標にしてはいけない心理学的理由やる気を高める

私たちはお金が渡すことで他人のやる気を上げることができると思っています。しかし、実際はそうでありません。高額な報酬をあげても逆効果になることが研究で判明しています。

同様にブログで収益を目標にしている人も見かけます。これも科学的には間違った目標の立て方です。

今日は収益や売り上げを目標にしてはいけない理由を解説します。収益を目標にしている方はぜひご覧ください。

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パフォーマンスが低下する

高額な報酬はパフォーマンスを低下させる

高額な報酬を上げることで私たちはパフォーマンスが低下します。合理的に考えると高額な報酬は人のやる気を上げるのにぴったりな気がします。

しかし実験で高額な報酬はパフォーマンスの低下につながることが判明しているのです。

行動経済学者のダン・アリエリーはインドで報酬の多さとゲームのパフォーマンスがどのように変化するかを検証しました。ゲームはアナグラムや数字記憶など6種類あり、運動神経や集中力、創造力が必要なものです。

そして目標達成した際、報酬を与えると伝えました。報酬は3種類あります。1つ目は4ルピー(約1日分の賃金)。2つ目は40ルピー(約2週間分の賃金)。3つ目は400ルピー(約5か月分の賃金)です。

すると400ルピーの報酬を提示されたグループは一番成績が低かったのです。

このように私たちは高額な報酬をもらうとパフォーマンスが低下します。なぜなら金額に目がくらみすぎるからです。逆にパフォーマンスに集中できなくなってしまいます。

高額な報酬でパフォーマンスが向上するのは単純労働だけです。

しかしブログは単純労働ではありません。「100万円稼げる」と思いながらブログを書こうとしても良い結果は出ないのです。

収益を目標にしてはいけない理由の1つはパフォーマンスが低下するからなのです。

創造性が低下する

外発的動機づけは創造性を低下させる

外発的動機づけは私たちの創造性を低下させます。報酬をもらうことで画期的なアイデアが生み出せなくなるのです。

外発的動機づけと創造性の関係性が理解できる研究を紹介します。被験者を2グループに分け、ロウソク問題を解いてもらいました。(ろうそく問題のリンク)

1つのグループには「時間を測らせてほしい」と伝えました。もう一つのグループには「解決時間が上位25%以内に入れば、20ドルあげる」と、インセンティブを提示しました。

すると後者のグループは前者のグループより、3分半も長くかかったのです。つまり、外発的な報酬は創造性を低下させてしまうのです。

芸術家は依頼を受けて作った作品より、自分で自由に作った作品の方が創造性は高く評価されることが判明しています。

現代は創造性がとても重要なツールになります。なぜなら画期的なアイデアをSNSに公開することで、多くの人に影響を与えられるからです。

ブログもネタを考えるためには創造性が必須になります。お金を目標にすると良いネタが浮かばなくなるのです。

意欲がなくなる

お金を目標にすると内発的な動機付けが失われる可能性がある

外発的な動機付けは意欲すら失う可能性があります。ご褒美はやる気を失わせる可能性があるのです。

これを示した実験を紹介します。自由時間に絵を描いて過ごす幼稚園児を対象にした実験です。

幼稚園児を3グループに分けました。1つ目は「絵を描いたら賞状をあげる」と伝えたグループ。2つ目は絵を描き終えたら賞状をあげるグループ。

このグループには事前に「絵を描きたいか」だけを伝え、賞をあげることは伝えていませんでした。3つ目は何も賞をあげないグループです。

その2週間後の自由時間に園児が絵を描くのかを観察しました。すると2つ目と3つ目のグループは以前のように熱心に書いていました。

しかし賞をもらえることが分かっていてグループは他のグループに比べ、絵を描く時間が格段に減っていたのです。

同様に献血した人のお金をあげるシステムを導入すると、献血の数が減ることも判明しています。

つまりお金をあげることで内発的な動機付けを損ねてしまうのです。これは「趣味」と認識していたものが「仕事」に変わるからです。

以前は無償でやっていたにもかかわらず、報酬が発生することで「お金をもらわないとやらない」という考えになります。

趣味でお金を稼ぐのはいいことです。しかしお金に着目しすぎると、趣味に捧げていた情熱が失われます。お金を目標にすると、仕事自体への情熱が失われてしまうのです。

思考が短絡的になる

お金を求めすぎると思考が短絡的になる

お金を目標にすると行動が短絡的になってしまいます。長期的な投資などを怠ってしまうのです。

子供を勉強させるためにお小遣いを与えるのは良い方法かもしれません。しかしその子供は簡単な問題しか選ばなくなり、長期的に学習効果が上がらなくなります。

勉強して報酬がもらえるとしても、報酬がもらえる分しかやらなくなってしまうのです。お金を目標にすると、短期的にお金を稼ぐことしか考えなくなります。

読書や勉強や運動など、短期的に結果が出にくいものに対し、やる気が出なくなってしまうのです。

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オススメ本

以前まで、高額な報酬は人をやる気を上げるのに最適だと考えていました。しかしそれは間違っています。外発的な動機付けはやる気を損ねるのです。

では、長期的に高いモチベーションを維持する方法は何でしょうか。この本には高いやる気を維持する方法が書いてあります。

正しいモチベーションを維持する方法を知り、努力を積み上げ、大きな成果を上げたい方は見逃さないでください。あなたはブログをすぐに辞めたいですか?それともブログを本気で継続させたいですか?

まとめ

今日はお金を目標にしてはいけない理由を解説しました。仕事でお金や売り上げを目標にすると、仕事自体が楽しめなくなってしまいます。

仕事を楽しみたい場合は自分の成長や社会貢献などの内発的な目標にしましょう。

またサプライズな報酬も悪影響を及ぼしません。頑張った日にちょっとしたご褒美を自分にあげるのも効果的な方法です。

正しい目標設定についてはこちらをご覧ください。今日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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参考文献(論文)

Benabou, Roland, and Jean Tirole. “Intrinsic and extrinsic motivation.” The review of economic studies 70.3 (2003): 489-520.

Ariely, Dan, et al. “Large stakes and big mistakes.” The Review of Economic Studies 76.2 (2009): 451-469.

Mellström, Carl, and Magnus Johannesson. “Crowding out in blood donation: was Titmuss right?.” Journal of the European Economic Association 6.4 (2008): 845-863.

Lepper, Mark R., David Greene, and Richard E. Nisbett. “Undermining children’s intrinsic interest with extrinsic reward: A test of the” overjustification” hypothesis.” Journal of Personality and social Psychology 28.1 (1973): 129.

Glucksberg, Sam. “The influence of strength of drive on functional fixedness and perceptual recognition.” Journal of experimental psychology 63.1 (1962): 36.

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