仕事をつまらないと感じている方は多いかもしれません。Twitterでも仕事に対しての愚痴を多数見かけます。しかし、フロー状態に入ることで大変な仕事にやりがいと幸福感を持たせることができます。
フロー状態とはある物事に対して、完全に没頭し、集中している状態のことです。スポーツ選手が「ゾーンに入る」という言葉をよく使いますが、あれはフロー状態のことを指します。
フローは特別な概念ではないので、皆さんも経験したことがあるはずです。「ゲームをしていたらいつの間にか時間が過ぎていた」や「友達と話しいたらもうこんな時間になっていた」などはフロー状態を指します。
そのため、仕事でもフロー状態に入ることができるのです。スポーツ選手は練習中にフロー状態に入っているからきつい練習もやりとげられます。
そこで今日はフロー体験の9つの構成要素をご紹介します。これらの要素を仕事に取り入れることができれば、つまらなかった作業を充実感のあるものにすることができます。
仕事がつまらないという方にはとても役立つ内容です。ぜひ最後までご覧ください。
明確な目標
フロー状態に入るには最終目標だけでなく、目の前の作業に対しても目標を持つことが必要です。
野球選手はチームを勝たせるという最終目標以外にも、「次はストレートが来るから振り遅れずにコンパクトに振る」や「ここで四球を与えると嫌な流れになるから次は必ずストライクボールを投げる」といったひとつの作業に対しても目標を持っています。
僕もブログを書くときに、フローに入ることがあります。それは「読者が見やすいか」や「この文章できちんと伝わるのか」などを常に考えているからです。
1つ1つの作業に対して明確な目標を持つとフロー状態に入りやすくなります。
迅速なフィードバック
自分の作業がどのくらい上手にできているのかがすぐにわかるとフローに入りやすくなります。スポーツ選手はすぐに結果が分かるため、没頭しやすいのです。
しかし、迅速なフィードバックがもらえない方もいると思われます。その方は自分で評価するのが効果的です。
僕もブログの原稿を書き終えた時には「良い文章書けたな」など、振り返るようにしています。
毎回フィードバックをすることで、以前できなかったことができる喜びを味わうことができます。みなさんも作業を終えたらフィードバックする機会を作りましょう。
適切な難易度
素人がいきなり150km/hの球を打ち返そうとしても速すぎて、途中であきらめてしまいます。フローに入るには難易度と能力の適度なつり合いが必要です。
簡単すぎる仕事や難しすぎる仕事はフロー状態に入れません。仕事が選べる場合は難易度を適切に設定しましょう。
一方で難易度が適切でない作業を任されている方は仕事を変えるよう上司に伝えるべきです。
集中の深化
フロー状態に入ると外部の刺激に注意が向かなくなり、一つのことに対して没頭できるようになります。みなさんもゲームや趣味などでこの経験があると思います。
僕もパワプロをやると、周りのモノを気にせず、没頭してしまいます。自然に一点に集中することがフロー体験の構成要素の1つなのです。
感情がなくなる

フロー状態とは今に集中することを意味するため、未来に対しての不安や過去の後悔などをシャットアウトします。
マインドフルネスのような「今、この瞬間を大切にする」考えと近い存在なので、 感情の浮き沈みがなくなるのです。
そのため瞑想などをすると、フロー状態に入りやすくなります。フローには集中力も大切なので、時間があれば瞑想をやってみてください。
コントロール感

自分の作業に主体性を持たせると、フロー状態に入りやすくなります。「仕事をいつどこでやるか」や「どのような戦略を立てるか」など、自分ですべてがコントロールできる環境です。
起業家やフリーランスの方は自由な環境で作業をしているため、フロー状態に入りやすくなります。
一方で上司に指示されながら働いていると自治性がないため、フローに入るのが困難です。スポーツ選手がフローに入りやすいのは練習や食事や環境などを自分で決められるからなのです。
時間感覚の変化
フロー状態の代表的な特徴は時間があっという間に立つことです。僕は以前野球のクライマックスシリーズを観に行ったのですが、そのときに「もう4時間も経ったのか」と感じました。
また、ブログを書いている時にもこのように感じることが多々あります。時間経過は主観的なものであり、状況によって変わるので、フロー状態に入ればあっという間に感じるのです。
自我の喪失
フロー状態に入ると自分の意識が低下したようになります。映画に没頭していると、登場人物みたいに物語に入りこむので、我を忘れた状態になるのです。
僕も野球の応援をしていると、今自分が何をしているのかを忘れ、横浜ファンの全員と一体になった感覚を味わいます。
フロー状態に入ると、自分より大きなものと一体感を味わうことができるのです。
しかもこの一体感は自尊心を上げてくれます。フロー体験を多くする人は自尊心が高いことが研究で分かっています。
つまり、フロー状態に入ることで、周りとのつながりが感じられ、自分に存在価値があることを実感できるのです。
活動自体に価値を見出す

フロー体験の最後の構成要素とは活動自体に価値を見出すことです。みなさんは、毎月の給料が働かなくて得られるようになっても今の仕事を続けますか?
実は仕事でフロー状態に入る人はこれに「はい」と答えます。フロー体験とは報酬などの外発的な報酬で起こるのでなく、成長や楽しみなど、内発的な報酬で起こります。
僕もブログをやっているのは報酬だけでなく、知識の整理や文章力の向上など活動自体に価値を見出しているからです。
これがフロー体験の最も重要な要素です。そのため仕事自体に価値を見出すことが仕事を充実させる一番の解決策になります。
オススメ本
自分が好きなものをお金にする方法が書かれています。著者であるDaiGoさんは好きであり知識の収集を使ってニコ生で月間6,000万以上稼いでいます。
副業をやりたい方にはとても役立つ本です。無限にお金を生み出し、自由に生きるための新常識を知りたい方はぜひ読んでみてください。
まとめ
・明確な目標
・迅速なフィードバック
・適切な難易度
・集中の深化
・感情がなくなる
・コントロール感
・時間感覚の変化
・自我の喪失
・活動自体に価値を見出す
今日はフロー体験9つの構成要素について紹介しました。フローに入るためにはこの9つの要素を満たさなければいけないということです。
大変かもしれないですが、仕事でフロー状態に入れば、仕事から充実感や幸福感を得られます。ぜひ参考にしてください。
長くなってしまいましたが、今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
参考文献
フローについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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